この数年は惰性でAppleと付き合っていましたが、最近また好きになってきました。
3年くらいしか使ってなかったMacBookProの液晶画面が壊れた昨年の夏頃から
「MacBookAirのデザインが一新される」という噂があり信じて待ってました。
そして期待通りの見た目にM2プロセッサが乗ったということで
現物を見ずに予約し、8月5日に届きました。
最近のノートパソコンはどれも似たような形になってきてますが、
それでもMacにしかないオーラのようなもがあり
今回のMBAのデザインはまた10年通用するレベルではないかと思います。
(2008年発表の”楔形デザイン”は他社の最近のモデルでも見られる)
Appleのデザインの素晴らしさについては、多くの先人が色々語ってくれていますが
特にMacには「思考を助ける道具」という軸があり、
今回のMBAはそれがしっかり実現されていると感じます。
具体的な例を一つ紹介しますと、ディスプレイ下の「モデル表記」がなくなりました。
Appleでも、一つ前の世代はAirもProもモデル名が白く印刷されていました。
他のメーカーのパソコンも目立つところにメーカー名やモデル名が書いてあるものが多いです。


この「目立つところ」というのが曲者で、何かを生み出そうと集中しているときに
その表記が目に入って役に立つことはないでしょうし、むしろ邪魔をするものです。
商売なので、書きたい気持ちはわかりますがそれ故に、書かずに出してくれたこと、
そしてそれをハンデとしないくらい個性の立ったデザインであることで
僕のApple熱がまた上がりました。
この熱は愛用しているカメラのメーカーからも感じています。
前面に印刷してあるのは、構えた右手の指で隠れる場所に小さくfpの文字だけです。
被写体の視線を想定して、邪魔になる情報を出していないんだと、僕は信じています。

商売なので(2回目)、そして自信のあるものを作っているなら尚更、
サインを入れたい気持ちが湧き出てくるのは理解できます。
きっと株主様も入れろと言うのでしょう。
でも「誰のどんなシーンで価値を生む道具なのか」を考えて
ユーザのメリットを優先するチームが作る製品であることには
取説に乗らない価値があると思っています。
そんなわけで、この「思考を助ける道具」として色々進化した新しい相棒が来たので
思考の主体である僕もより活動的になっていきたいと思います。